物件選びのPoint:建物的要因
毎日の暮らしには家の周囲の環境の安全はもちろん大事。しかし周囲の環境だけでなく、
建物自体の安心・安全性も重要となるポイントです。
例えどんなに見栄えがよく綺麗で格好が良く、
周囲の環境も整ってる物件だとしても
突然の災害、地震や台風で倒壊してしまっては
安心して生活することなんて できませんし、
隣の家から大音量の音が筒抜け、もしくは自分たちの
生活音が周りに筒抜けだとプライバシーも保てなくなります。
建材に使用されている木材によっては有害物質が含まれているものもあり、
それによって発症するシックハウス症候群についても
十分な知識を持っておく必要があります。
家の中からでも外からでも健康的で安心・安全な住まいを
長く保ちたいと思うのは当然です。だからこそ建物を
多角的に自分の両の目でしっかりとチェックを行き届かせ、
物件に対するふとした疑問や不明な点は業者に連絡して資料を請求し取り寄せ
事前の問題解決をすることが重要となります。
物件選びで注目されるポイントで、関心が高いであろう「セキュリティ状態」、
「防音対策」「健康状態」に関しての豆知識をご紹介します。
オートロックマンションならセキュリティは万全・安心?
空き巣に限らず様々な事件・事故が発生している現在では
ホームセキュリティと言った防犯対策の普及が少しずつ進んでいて、
防犯に対する意識の向上や防犯知識の必要性が高まっています。
そういった背景もあって、物件には売られる時点から
ある程度のセキュリティが備わっているものがあります。
分譲マンションの場合、入り口のオートロックシステムや認証キーなどが
それに当たります。これは購入時に確認できることなのでチェックしておきましょう。
しかしマンションの場合、例えオートロックで守られているドアだとしても
玄関で待っておけば他の住人と一緒に容易く中へ入る事が可能ということは
既に判明しています。入り口を守るドアさえ抜ければ窃盗犯にとって
マンションの中を荒らしまわる事など造作もないことなのです。
このような事態を未然に防ぐためにピッキング対策が施された
強固な鍵の取り付けや、管理人の常駐、映像で監視する防犯カメラの設置など
対策をとっているマンションも増えています。一戸建ての場合でも
任意の暗証番号や指紋・声紋照合で施錠と解錠ができる
科学的な鍵の取り付けや窃盗犯が侵入時に一番使う手口、
「ガラス割り」の対策として、ガラスが破砕された時には
大音量の警報が鳴るシステムが施された窓の設置など
物件購入時に薦められます。窃盗犯罪の発生数は残念ながら
一向に減ることはなく、むしろ増え続けている上に検挙率も
下がっているのが現状です。窃盗被害にあってからでは考えるのではなく、
購入希望物件にどれくらいのレベルの防犯対策がされているかを把握し、
不安な場合には個人的に防犯グッズを購入して対策をしましょう。
近隣住民の騒音がひどい
物件の売り文句には「閑静な住宅街」と記載されていたが、実際に住んでみると隣家からの騒音が我慢できない、といったケースも多くあります。
この騒音に関する苦情・トラブルは物件・マンションの購入後に
一番多く寄せられます。売り文句が閑静であっても、
その確かな裏づけを自分で確かめておく必要があります。
パンフレットや広告では解らない、物件の詳細情報が記載してある
設計図書ならその内容を把握できるので事前に必ず目を通しておきましょう。
しかしこの設計図書、ページ数が多い上に説明が専門用語で
されているのでパッと目を通すだけでは内容の把握は難しいです。
そこで最低限知っておくべき重要なポイントだけをおさえておきましょう。
まず地震・台風に強いかどうか耐震性や耐久性などの構造性を調べ、
生活環境への配慮も確認するために、生活音の項目で
住む人への配慮を考えて設計されているかどうかをチェック。
これらは購入の決め手にもなる重要なポイントです。
どれだけ頑丈なコンクリートで建てられた物件でも、
遮音性が高い材質を使用していなければ、足音などの生活音が
外まで伝わってしまいます。壁と床全体の遮音性能は数値で表示されているので
確認してください。壁の遮音性は等級D値が高ければ高いほど防音効果が
高いことを示しています。対して床の遮音性は等級L値が
低くければ低いほど防音効果が高いということになります。
シックハウス症候群
物件のうたい文句に「機密性・断熱性共に優れその上省エネ」。
しかし住んでみるとシックハウスになった・・・というケースがあります。
過去、建築用木材や建築用の壁紙に使う接着剤に含まれる揮発性の高い
科学物質「ホルムアルデヒド」、「トルエン」によるシックハウス症候群が
社会問題となりました。問題が起きてからは有害化学物質を出さないように
配慮された建築木材の普及が高まり、シックハウス症候群も
少なくなりましたが、木材以外にも住居に不可欠なカーテンや絨毯など
材質が毛の敷物、箪笥や棚などの家具から化学物質が揮発して発症する以外に
日常生活用品やダニ・カビなどが原因となって室内の空気が
汚染されることで「シックハウス症候群」が発症することが確認されています。
入居後に自分で取り付けた長年愛用のカーテンだとしても
有害物質が例え微量でも発散し続けた場合には、その物質が
室内にどんどん溜まっていき、最終的にシックハウスの原因になる場合もあります。
このシックハウスへの一番の対策は部屋の換気となるので、症状が
確認されたらすぐに問題の家具を片づけ、こまめな換気を心掛けましょう。
背が高い性で高気密になり空気が循環しにくいマンションでは現在、
窓を開けずとも常時換気が可能な24時間換気システムが標準の設備に
なりつつあるので、マンションを選ぶ際には換気にも目を配りましょう。
シックハウス症候群は大抵発症する本人しか自覚できず、
シックハウスの症状が自律神経失調症や更年期障害、風邪などに
似ていることから処置が遅れたり、間違った処方をしてしまう恐れがあります。
室内にいるときにだけ症状起こるとわかったらシックハウス症候群かどうか
下記の症状を参考にした上で医者に確認しましょう。
目の痛み/かゆみ//頭痛/めまい/耳鳴り/平衡感覚の異常/鼻水/鼻づまり
鼻血/咳/くしゃみ/喘息/のどの痛み/吐き気/じんましん/しっしん/口が渇く
味覚障害/不整脈/下痢便秘/足先のしびれ
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Last update:2023/3/8